最近また、分析方法が進化して来ています。
今回は、銘柄分析の際のChatGPTと人間の役割についてお伝えします。
これまでのAI運用と課題
以前は、ChatGPTに株探やバフェットコードのURLを読み込ませ、補足情報・クロスチェックとして活用していました。
しかし、URLを読み取りさせると、ChatGPTが指定していない、他のリンクやサイト・SNSなどの予想値を誤って参照してしまうリスクがありました。
ChatGPTに質問したところ、より良い情報を与えようと、頑張って検索しちゃう性質があるからとのことです。
今後の方針:PDFを中心にした一次情報の活用
そこで今後は、以下のように運用体制を明確に変更しています:
情報源 | ChatGPTに渡すか | ChatGPTの扱い方 | 私の扱い方 |
---|---|---|---|
決算短信(PDF) | ✅ 渡す | 正式な数値分析の根拠資料 | 必要に応じて並読 |
有価証券報告書(PDF) | ✅ 渡す | 配当方針や長期財務の補強に使用 | 補足的に目視確認 |
株探 | ❌ 渡さない | ChatGPTは一切使用しない | 配当利回りや株価指標をざっと確認 |
バフェットコード | ❌ 渡さない | ChatGPTは一切使用しない | 長期グラフやROEなどを目視確認 |
IRバンク | ✅ 渡す | グラフ以外の数値表のみ分析 | グラフを目視で確認し傾向把握 |
IRバンクの使い方:グラフは人間、数値はChatGPT
IRバンクはとても優れた情報サイトです。特に、10年分のEPSや配当、自己資本比率などの推移がグラフで一目瞭然なので、私は日々の分析で「視覚的な傾向把握」に活用しています。
一方で、ChatGPTはグラフの情報を読むのが苦手です。
グラフは画像として処理されるため、目盛りの誤読や年次の取り違えが起きやすく、誤った数値を導きかねないからです。
したがって、ChatGPTには次のように指示しています:
「IRバンクのURLを渡すが、グラフは読まず、数値データだけを分析に使ってください。」
このように、
- グラフで全体傾向を掴むのは私の役割
- 数値で分析するのはChatGPTの役割
という分担で進めています。
株探とバフェットコードはどう使うの?
これらのサイトは非常に便利で、今後も私自身が確認用に活用します。
株探では:
- 配当利回り(実績・予想)
- PER/PBRの目安
- EPS
- 配当金の推移
- 最新の決算短信のリンク
バフェットコードでは:
- ROE・ROAの長期推移
- 営業利益率のグラフ
- キャッシュフロー比較
ただし、ChatGPTには今後一切これらのURLを与えません。
あくまで、信頼できる一次情報をPDFでファイル添付する方針です。
まとめ:人間とAIの得意を活かす運用へ
高配当株の長期投資は、一貫した分析ルールと、情報の正確性が命です。
今回の方針変更は、ChatGPTと私自身がそれぞれの強みを活かし、補完し合う体制を築くためのものです。
- 人間の目でグラフや違和感をチェック
- ChatGPTは一次資料(PDF)だけをもとに数値分析
この分担によって、より透明性があり、整合性の取れた判断が可能になります。
引き続き、「種まき配当生活」をどうぞよろしくお願いいたします。
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