日本高配当株の分析に、今回から「有価証券報告書」を取り入れることにしました。
無料で公開されている資料データで、PDFでダウンロードできます。
決算短信と有報の違いとは?
これまで私が重視していた一次資料は「決算短信」でした。企業が公開している数字であり、速報性があり、主要な指標を簡潔に把握できるという点ではとても優れています。
そして、配当投資において重要なのは、目先の数字と共に「企業の方針」と「財務の質」、そして「将来の還元力」です。
その視点で見れば、有価証券報告書は、情報量も深度も段違い。
短信は“決算の要約”、有報は“企業の全体像”を語る資料なのです。
有報でしか見えない情報がある
特に私が注目しているのは以下の情報です:
- 配当方針の明文化(累進配当の明言など)
- 中期経営計画
- キャッシュフローの全体像(営業・投資・財務)
- 自己株式取得の目的と頻度
- 資本政策・株主還元の方針記述
- 社長メッセージなどに滲む経営姿勢
誰でも無料でダウンロードできる一次資料
この有報、実は誰でも EDINET(金融庁の電子開示システム)から無料でPDF形式でダウンロード可能です。
https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/week0010.aspx
企業名や証券コードで検索すれば、直近の有報はもちろん、過去の報告書まで閲覧できます。つまり、個人投資家でもプロと同じ情報にアクセスできる環境が整っているのです。
私はこの有報PDFをダウンロードし、ChatGPTに読み込ませて分析を支援してもらう方法を取り入れ始めました。
これにより、決算短信だけでは見えなかった企業の性格やパワーが見えてきます。無料で手に入る貴重な資料です。
ChatGPT × 有報で分析力はこう変わる
ChatGPTは私が指示した投資方針に沿って、数字を読み「企業の姿勢」「配当の信頼性」「キャッシュフローの健全性」などを複数の観点から分析できます。
具体的には:
- 累進配当方針の有無や文言の明記
- 自己株式の取得目的の分析(株価対策か、総還元方針か)
- ネットキャッシュ比率の算出(清原達郎式)
こうした分析を通じて、「私に不向きな銘柄」を回避するパワーが上がったと実感しています。
今後の予告:有報活用の具体例を連載へ
今後は、有価証券報告書をPDFでダウンロードし、ChatGPTに分析させて行きます。共に学んでいきます。
配当利回りやPER・PBR の表面的な数字の奥にある「安心して持ち続けられる銘柄」の選定方法を、一次資料に基づいて分析する方法を公開しています。
- 減配リスクがない企業の見つけ方
- 清原達郎氏の視点を反映した財務評価
などの切り口から、日本高配当株個人投資家がChat GPTと共に学んで、分析力を増幅させる内容を発信していきます。
数年前まででは、想像もできないような時代になってきています。
AIは未来の株価は予想できませんが、企業の公開している資料から配当金の分析ができます。
共に学んで行きましょう。
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